こころ 思考法

自分の感情を上手にコントロールする方法

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私達の苦しみの根源は自分の感情です。私達はどうしてイライラしたり不安になったり怖がったり躊躇したりする感情的な気持ちにしばしば支配されてしまうのでしょうか。そしていっときの感情によって、どうでも良いことのために大事なものを犠牲にしてしまったりする。愚かな決断をしてしまう。今回は、私達はどういうときに感情的になり、自分の感情をコントロールするためにはどうしたら良いのか、ということについてお伝えします。

自分の感情をコントロールする方法

幸せと苦しみはどこから来るか

はるか昔、狩猟民族であった我々が「飢え」という生存的な危機から生き延びるための装置であった感情は、今の高度に発達した時代に多くの面で不適合です。そして私達の悩みというのは、誰かのせいではなくて自分の感情によるものです。あの人がむかつくのは、あの人が悩みの根源なのではなく、あの人がむかつくと思っていることが悩みの根源なわけです。結局、むかつく・怖い・不安などなどの感情それ自体によって私達は苦しんでいるわけです。

一方で私達は感情があるからこそ喜びや幸せやワクワクを感じることができます。つまり、私達の幸福も不幸も私達の感情から来ているんですね。だからこの感情をどう扱っていくかというのは、あなたがあなたを生きていく上でかなり重要な問題なわけです。

感情を自分の主(あるじ)にすると生きたいように生きられない

じゃあ私達は、この感情とどのように接していけば良いのでしょうか。一見感情に忠実になれば強い自分で生きられるように思えますが、どうやら感情に支配されてしまうと、私達は自分の人生を生きられないみたいです。なぜでしょう。この理由は、私達の感情はとんでもない速さで他者ベースで動いてしまう、というところに所以があります。

なぜ他者ベースで動いてしまうのか。これには2つ理由があります。

1, 私達の脳は他者の感情に同期するから

2, 私達の感情は他者からの批判に敏感だから

以下それぞれ説明します。

1, 私達は他者の感情に同期するから

アドラー心理学では、他人の問題と自分の問題を切り離せということを説きます。

他人がどう考えるかは私はどうにもできない以上、それは他人の問題であり私の問題ではないと切り分けるという考え方です。限られた時間で自分の人生を生きるためには、自分の問題に集中し他人の問題に惑わされないことが大事です。じゃあそれを実践しよう!とすると、私達は必然的に私達自身の感情とも一定の距離を置く必要がでてきます。

なぜでしょう。

それは、私達は他人の感情に同期しやすいようにできているからです。いわゆる共感です。

例えば誰かが痛い思いをしているのを見た時、私達の脳では自分が痛い思いをしているのと同様の部分が賦活しています。そしてこれは相手と近い距離にあれば有るほど強まります。他人の痛みを自分の痛みのように感じるということです。このようにパッと瞬時に他人に同期してしまう自分の感情に流されていては、私達は他人の問題と自分の問題を切り離すことができません。

例えば、

・「もうこんな仕事は嫌だ!辞めてやる」と退職を決意しても、お世話になった上司が悲しい顔をしてお前が必要なんだ残ってくれよ、と頼み込んできて、なんだか自分も申し訳ない思いがして、退職できなかった

とか。いわゆる「情が湧く」というやつですね。他人の感情に同期してしまう自分の感情によって、本来しようと思った意思決定ができないわけです。

2,私達の感情は他者からの批判に敏感だから

私達の感情は、周りをめちゃめちゃ気にしています。私達の脳は、自分が周りと違う判断や行動をすることに対して「おいおい」と敏感に反応をするようにできています。

たとえば、

・営業の人の押しが強くて思わず断れずに買ってしまった

・本当は嫌なのに周りの空気を読んでいいよといってしまった

・ブログを書いたが炎上続きでブログを辞めてしまった

ここで私達が周りに合わせてしまうのも、他ならぬ自分の感情の影響です。私達は周りから批判されることがすごく嫌で、それを感じ取ってネガティブな感情になったり、そのネガティブな感情を味わうことが嫌だから、自分の望まない意思決定をしてしまうわけです。

つまり、

私たちは瞬間的に他者に合わせてしまう自分の感情の瞬発力と腕力の強さによって、一気に不幸になる

そして、そのとき感じるネガティブな感情を味わいたくないが故に、自分の思うような選択ができない事が多々あるということです。

じゃあどうすれば良いのか

じゃあどうすれば、そのような性質の感情をもった私達が、自分の人生を生きていくことができるのでしょうか。それは、あなたがあなたの感情をメタ認知することによって可能になります。そしてこれは、自分自身と自分の感情がまったくもって一体化していたらできません。

メタ認知のやり方として私が提案するのは、自分の感情を他人の感情のように扱うという方法です。

自分の感情を他者の感情と同じように扱う。さきほどアドラー心理学における課題の分離について簡単に触れましたが、自分の問題なのか他者の問題なのかを考えるのと同様に、これは私の感情の問題なのかそうでないのかを切り分ける、ということです。自分の感情を自分の外部に置くんです。自分の感情と自分自身を切り話して、自分の感情をうまくコントロールする。これは子供の相手をするのと似ているなと思います。感情のままに生きている小さな子たちを見ていれば分かるように、感情はわがままで勝手気ままな暴君です。そして今泣いた子供がもう笑うような、魅力と茶目っ気も持ち合わせています。そんな感情を、抑圧するでも言われるがままに従うのでもなく、上手にハンドリングしてあげることが重要です。

たとえば、単純に自分が「楽しむ」ために何かに参加するときは感情をホストしてあげればよい、感情をおもてなししてあげればよいわけです。とことん感情を楽しませて上げれば良い。

一方で例えば目的ありきの意思決定をする場合には、その場面で感情が「いやだああああ」とネガティブな反応をしてきたところで、「はいはい気持ちはわかるけど今はあなたの時間じゃないからね」となだめておくというイメージです。

感情を楽しむのことも大事です。楽しんだり笑ったり、感情を楽しむことは私達の人生をとても豊かにする一方で、すねたり怯えたり怒ったりする感情に支配されずに、それを上手にコントロールする力も、自分の生きたい自分を生きていくために重要であるということです。

感情を上手く手玉に取って、生きたいように生きましょう。

参考文献

  • この記事を書いた人

いずみ (Izumi)

みんなが、完璧な人間等というこの世界に存在し得ない何かを目指して消耗するのを諦めて、自分が好きな自分であるために実りある投資ができるよう、情報を発信していきます。

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