こころ 人生の教訓 人間関係

どうして人の幸せを喜べないのか

投稿日:2018年10月2日 更新日:

身近な人の成功を、素直に喜んであげられない。身近な人の失敗にほくそ笑んでる自分がいる。そんなことってありませんか。ほんとうは身近な人の幸せこそ喜んであげたいはずなのに、何故か素直に喜べない。それは何故なのか、じゃあどうしたら良いのかということについてお伝えします。

どうして人の幸せを喜べないのか

どういう場合に他人の幸せを喜べないのか

そもそも私達には、自己高揚動機というものがあるとされていて、これは、自分の自尊感情を守りたいというモチベーションのことです。簡単にいうと、私達はみんな「自分は案外悪くない」って思いたいんです。

結局他人の幸せが喜べないのは、自尊感情を損なうからなんです。

じゃあどういう場合にこの自尊感情は損なわれるのかが分かれば、どういうときに他人に嫉妬をしてしまうのかが分かりそうです。

これは、テッサーの自己評価維持(self-evaluation maintenance ;SEM)モデルで説明すると分かりやすいです。

キーポイントは遂行・自己関連性・心的距離です。

簡単に分かりやすくご説明します。

遂行:ある課題の自分と相手の成績

自己関連性:その課題がどのくらい自分と近い関係にあるか

心的距離:その他者がどのくらい自分と近い関係にあるか

この3要素のバランスによって、自尊感情が損なわれるかどうかが変わります。

自尊感情が下がるケース

① 自己関連性が高く、心的距離が近く、他者の方が課題の成績が良い場合

例えば・・・

あなたは英語が得意で英語の勉強に力を入れて頑張っています。前回のTOEICは750点だったので、次は800点を目標に頑張っています。そんなとき、あなたの大親友の絢香ちゃんがフェイスブックで「トイック900点取れました!!!やったー!!!」と投稿しているのを見ました。

みたいな状況です。これは、自己評価が脅威にさらされ、私達の自尊感情が危機にさらされます。よって、絢香ちゃんに対してあなたは嫉妬やストレスを感じることでしょう

自尊感情が上がるケース

自己関連性が低く、心的距離が近く、他者の方が課題の成績が良いケース

例えば・・・

あなたは社会人として働いていて仕事をバリバリと頑張っています。ある晩、テレビであなたの大親友の絢香ちゃんが、歌手として歌っているのを目撃しました!!!フェイスブックを見ると「ついに。。。。デビューしました!!!!!」と投稿しているのを見ました。

みたいな状況です。この場合あなたは自分の大親友である絢香ちゃんが歌手として有名になることで、そのことを誇らしく思う気持ちが強くなり、自己評価は高まることでしょう。

つまり、自分と関係のある分野で近い人が成功をすると、あなたはその相手と自分を比較し、自己評価を下げますが、自分と関係のない分野で近い人が成功をすると、相手を自分の側にカウントし、「私の友人」はすごい人であるということで自己評価を上げることができるわけです。

どうすれば他人の幸せで気持ちを害さないで済むの?

私達の他者の幸せに対するひがみ・妬み・嫉妬等の陰湿な気持ちのからくりがつかめたでしょうか?要するに、「自分はダメだ。。。」と思わせてくる事柄に対して、私達は嫌な気持ちを持つわけです。

それなら、どうしたら幸せにいられるのか。

さっきのテッサーのSEM理論には続きがあって、この3要素を調整することによって私達は自己評価を維持することができます

  • 遂行:「私の方ができた!」その相手に負けない成績を叩き出す
  • 自己関連性:「別にそれどうでもいいし頑張ってないもん」あなたがそれを頑張るのをやめる
  • 心的距離:「あんなやつどうでもいい」相手との関係性を遠ざける

私達はこの3つの作戦を日常的にかなり使っています。それでもまあ大事な人や大事な課題であれば、そういう風にもいきません。

じゃあ、どうすれば良いのか。

戦う土俵を変えるという考え方

まく考え方によって調整できるのは課題の自己関連性です。自己関連性というのは先程「その課題がどのくらい自分と近い関係にあるか」ということだと説明しましたね。その課題と自分との距離を変えることによって、この嫉妬心から開放されましょう。

そのためには1. 課題の定義そのものを変える方法と2.課題との距離感を変える方法の2つがあります。

例えば、先程の英語の件で考えてみましょうか。この例では課題は「英語」でしたね。

「英語ができる」ということが彼女の自尊感情に役立っていたわけで、英語を親友の絢香ちゃんの方ができていることが分かってフラストレーションが溜まったわけです。こういうときは、「英語ができる」ということによって自尊感情を保つのを辞めましょう。

1.自己関連性の高い「課題の定義」を変える

例えば、今まで英語が得意だと漠然と思っていたけど、私は「英会話が得意なんだな」とか「あんまり英語は分かっていないけど外国人とコミュニケーションを取るのが得意なんだな、つまり物怖じしないところが強みなんだな、あるいはコミュニケーション能力が高いんだな」とかとか。

自分が強みとする課題の定義を調整するのが有効です。

例えば単純に他人の幸せに対して嫉妬をしてしまうときも、その「何に対して」嫉妬をしているのかを明確にしましょうふんわりとした「幸せそうな何か」に嫉妬をするとしたら、私達は一生嫉妬し続けなければならなくなります。幸せは人によって違うのですから、その「何に対して」あなたは嫉妬していて、それは本当にあなたにとって自己関連性の高い課題なのかを吟味しましょう。

 

2.課題と自分との関係性を変える

あるいは課題の定義を変えてみたとしても、絢香ちゃんにかなわない場合には、課題と自分との距離感・関係性を変えます。

「自分との関係性」というのは、それがどれくらいあなたに自信を与えるものなのか、あなたの自尊感情を高めることに役立っているのかということです。それが得意だということに自信をもてなくなったのなら、その課題は「そんなに得意じゃないから頑張っているもの」だという認識に変更しましょう。そんな風に割り切ってしまえば、「絢香ちゃんの成功はすごいおめでとう私に勉強方法教えて!に変わるはずです。」

このように自分が得意な「課題」についての再定義を測るか、あるいは、それは得意ではないから頑張っている「課題」に変えてしまえば良いのです。戦う土俵を変えましょう!!!!!

まとめ

自分と近い人が自分と近い分野で成功したときに嫉妬心が芽生えるのは、あなたの自尊感情が脅威にさらされているからです。解決方法はその相手と距離を置くか、その分野を頑張ることを辞めるか、相手に負けない成果を出すことです。それがすぐに難しいなら、そのあなたの得意な課題を再定義するか、その課題はあなたは得意ではないと割り切ることです。

  • この記事を書いた人

いずみ (Izumi)

みんなが、完璧な人間等というこの世界に存在し得ない何かを目指して消耗するのを諦めて、自分が好きな自分であるために実りある投資ができるよう、情報を発信していきます。

-こころ, 人生の教訓, 人間関係
-, ,

Copyright© Update yourself , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.